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衛生管理コラム

第47話 時間を有効に使う 会議のあり方⑤

マネジメントのヒント

時間を有効に使うというお話をしてきた最後に、時間に対する考え方で知った「価値観」の話をしたいと思います。

ある会社で、社員が口にした言葉で、考えさせられたことがあります。

「(あることをしたら)、時間をつぶせると思って、Aにあることをするように言ったら、Aはしなかったんですよ」
「時間をつぶす」という言葉に、一瞬耳を疑いました。
なぜなら、いままで「時間を作る」と考えたことはあっても、「時間をつぶす」と考えたことは、ほとんどなかったからです。
しかも、会社で仕事をしている時に、「時間をつぶす」なんて考えたこともありません。

その人間は、立場的に上司になる私に、なんの警戒をすることもなく、「時間をつぶす」と言ったのです。
明らかに悪いと思ってなく、普通に「時間をつぶす」と言ったのです。
しばらく理解できなかったのですが、これが「価値観の違い」なんだと気がつきました。

「時間があれば、何かできないかと考えてしまう人間」と「流れる時間に、身をまかせられる人間」の違いです。
そういえば、前の会社の先輩から「向上心のかたまりのような人間」と言われたことがあります。
これは、どちらの価値観が良いとか、そんな話ではありません。
それほど、人の価値観とは違うという話です。

そして、組織全体で結果を出すには、違う価値観の人の集まりをまとめないといけないのです。
「価値観の違い」これはとてもやっかいなものです。

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