第1話 ペストマネージメント発想の原点
その他
私の社会人生活は、もう30年以上も前、I消毒から始まりました。
食品工場管理を得意とする全国展開の会社です。
私の仕事は営業所のフォローでした。
工場管理のアドバイス、異物検査や工場で働く人の勉強会を担当しました。
I消毒はとてもまじめな会社で、お客のことを第一に考える姿勢を、身につけることができました。
I消毒は研究熱心で、微生物や衛生管理の専門家を顧問として招いていました。
その先生方の下で、私は工場の防虫管理の仕事をしました。
顧問の先生と工場に行って、微生物や衛生管理の仕事を手伝って気づいたことがあります。
それは、先生方は、微生物の問題が起こらないようにするために、問題を特定し、解決し、その問題が起こらないような仕組みを作るということでした。
そこから、工場管理は、仕組みを作ることと学びました。
害虫管理の本質は、虫が発生しないように/虫が侵入しないように、環境を管理することです。
虫が発生しないように/虫が侵入しないように、環境を管理し、虫を減らし、その環境を維持することです。
工場全体で、環境を管理して、虫の異物混入をなくす仕組みを作ることと学びました。
害虫管理は仕組み作りであると学んでから、多くの工場の仕組みつくりを心がけました。
今思えば、試行錯誤の繰り返しでしたが、私の思うことすべてをさせてもらえました。
忙しくても、仕事が楽しくて、いつも笑っていました。
30年経ったいまでも、害虫管理は仕組み作りであると確信しています。
害虫管理は、対処だけを考えると、モグラたたきのようです。
環境管理を個別におこなうと、収拾がつかなくなることもあります。
ペストマネージメントとして、HACCPのように総合的に分析して、しくみを作っていくことが大切です。