TOP
衛生管理コラム

第7話 思い込み②「人は考えてうごく」その1

よりよい組織作りのために

本コラムは、よりよい組織作りのヒントを目指しています。
第4~6話では、「従事者はやる気がある」は思い込みで、従事者のやる気を引き出すことが大切と、お話しました。
第7話では、2つめの思い込み、「人は考えて動く」について、お話します。

あなたは、他の人が、何か失敗したときに「少しは、考えろよ~」とか、「あの人、何も考えていない」とか言ったことはありませんか?
それは、全て、「人は(何かする時)考えて動くもの」という思いがあるからです。

「人は考えて動く」ということが思い込みであることを立証することは、とても簡単です。
それは、自分のことをふりかえってみたら良いです。

自分に責任ある仕事や、得意とする仕事をする時は、いろいろなことに気がつきます。
しかし、それ以外の仕事はどうでしょうか?
いつも手伝いで入っているルーチンワークの現場とか、家事の手伝いとか、以外と流れ作業的にしてませんか?

実は、「頭を使うこと」はとてもエネルギーを使います。
そのため、仕事を効率よくするためには、その仕事をルーチンワーク化することだそうです。

基本、人は考えずに動くものです。
「考えたら分かるだろう」と、安易に依頼しては、期待した結果を得るのは難しいです。
そういえば、「考えたら分かるだろう」と安易に指示を出すのも、何も考えてない行動ですね。

次回、第8話では、「人は考えずに動く」のなら、どの様に依頼すればよいかを、考えます。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き