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第11話 高木美帆選手が見せた仲間への想い

その他

北京オリンピックで、女子団体パシュートで日本チームが銀メダルを獲得しました。
女子スピードスケートでも、いくつかのドラマがありました。
想像できないような、プレッシャーや苦労、努力を経ての試合結果、それぞれの想いがあったと思います。

私の中で、もっとも記憶に残ったのは、2月20日朝、NHK総合 【おはよう日本】に生出演した、女子団体パシュート日本チームの会見での、高木美帆選手の言葉でした。
高木美帆選手と姉・菜那選手、佐藤綾乃選手の3人が生出演しました。
3選手がいろいろな質問を受け、答えていたのですが、その中で高木美帆選手は、チームについての発言で、「4人の・・・」「4人で・・・」と、「4人」を何回も繰り返しました。

4人目、控えとして入っていた押切美沙紀選手のことだと思います。
転倒した高木菜那選手の背中を優しくさすり、頭をなで、抱きしめていた人です。
大会の規定で、1試合も滑っていない選手には、メダルは与えられないため、控えの押切美沙紀選手にメダルはありませんでした。
生出演中、誰もがメダリスト3名に注目していました。
しかし、高木美帆選手は、同じ苦労/努力をしてきた、押切美沙紀選手を忘れて欲しくなかったのだと思います。
「高木美帆選手が見せた仲間への想い」が記憶に残った、素晴らしい会見でした。

どんな組織も、よい仕事をしたり、よい仕組みを回したりするためには、皆の協力が必要です。
結果として、陽の当たる人、陰になる人といるかも知れません。
しかし、一人ひとりの努力に気づき、仲間を大切にする心を忘れずにいたいです。

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