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第19話 和の心を持つ日本人②

組織運営がうまくいかないと、イライラして悪いところばかりに目がいきがちです。
そんな時こそ、組織の良いところを見つけ、「そう悪いところばかりでないぞ」と思い直すことも大切です。

日本は災害の多い国ですが、災害が起きる度に、復興に向け皆が助け合います。

東日本大震災の時、米軍が救援物資を、あちこちの避難所に届けてくれました。
「トモダチ作戦」と呼ばれた活動です。

その時、米兵がこの様な話を残しています。
日本人は、絶望的な状況下でも、乱れなかった。
救援物資を受け取るのも、並んでリレーをおこない、協力して運んだ。
ある程度物資を受け取ると、「私たちはもう十分です。他の避難場所に渡してください」と言った。
他の国では、救援物資を奪い合い、暴動が起こることもあるのに、日本人の人を思いやる心に、驚いた。
米兵は、「私はあの日のことを忘れない。今でも涙があふれてくる」と語ったそうです。

思えば、電車が止まっても、日本人は、静かに列をなして待避します。
我先に降りようとしたり、交通会社の人に詰め寄ったりする人もいません。
海外の人には、信じがたい光景のようです。
日本人には、秩序があります。
どんな時でも、周りを思いやる優しさもあります。

せっかく日本に生まれ、仕事をしているのです。
従事者を信じて、よりよい組織作りをおこないたいものです。

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