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第38話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントのモニタリング⑱ 好ましくないモニタリング結果への対応④

ペストマネジメント

「従事者の意見に充分に耳を傾けて」とか、「誠意を持って指導して」とか書くと、弱気と思われるかも知れません。
「そこまで、従事者に気を使わなければいけないのか」と、疑問を持たれるかも知れません。

しかし、リーダーは、食品安全の仕組みを作って、動かすのが仕事です。
そのためには、従事者のやる気を引き出し、従事者が集中して仕事をする環境を作らないといけません。

そのためには、「従事者を力で動かす」のではなく、「従事者が納得して働く」ようにすることが大切です。
もっというと、「従事者に「この人のために働く」」と思わせることが理想です。

従業員から、なめられるかもと心配する人がいるかも知れません。
しかし、自らルールを守る厳しい姿、分けへだてなく公平に接する姿を示すことができれば、尊敬されると思います。
そして、自らの気持ちを抑え、従業員の意見に耳を傾け、誠意をもって接することができれば、従事者はやる気を持って動き、食品安全の仕組みはできると思います。

世代の違いや、考え方の違い、時には文化の違う人々が集まり、いろいろな価値観がある中で、リーダーシップを発揮して、組織をまとめるのは、簡単なことではありません。
コラム「よりよい組織作りのために」で、今までで経験したことなど書いています。
リーダーシップを発揮するためのヒントにしてもらえると嬉しいです。

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