TOP
衛生管理コラム

第43話 仕組みを作り込んだ例 「「鬼滅の刃」の大正こそこそ噂話」 

その他

「鬼滅の刃」の大正こそこそ噂話は、「鬼滅の刃」単行本の話と話の間に設けられているコーナーです。
話の中で語りきれない情報が、載せてあります。
話の内容と関係が薄いものもあり、せっかちな人は、読み飛ばすかも知れません。

実際、せっかちな私は、ほとんど読み飛ばしていました。
最終巻の「大正こそこそ噂話」を見るまでは。

その最終巻の「大正こそこそ噂話」には、
鬼との決戦は、藤の花の家紋の家にも伝えられ、大勢の人が祈っていたことが書かれていました。
そして、ヘトヘトになったカラスが伝えた、勝利の報告に涙する老婆が描かれていました。
※この場面、通じなければ、ごめんなさい。興味がわいた方は、素敵な作品なので、是非、読んでみてください。

「大正コソコソ裏話」に描かれていたのは、勝利を報告したカラスと涙する老婆だけでしたが、私の頭の中には、朝まで祈り続ける老婆の姿までも浮かんできました。

決戦では、柱だけでなく、一般隊員や、今まで戦いに参加しなかった人までも戦う姿が描かれています。
それだけでも、皆が「鬼のいない世界」を願う強さを感じるのに、藤の花の家紋の家人まで描き出す、作り込みがすごいと思いました。
この回の「大正こそこそ噂話」によって、皆の「鬼のいない世界」への願いが、より伝わって来ました。

作り込む大切さの例として、感じていただけると幸いです。

そして、これが、第29話でお話した、脳が答えを探し続けて、浮かんだ結果の例、「鬼滅の刃」にみる、竈門炭治郎の共感力(相手の気持ちになる力)①,②(本コラム第7話,12話)の2例目です。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き