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衛生管理コラム

第66話 HACCP/FSMS対応ペストマネジメントにおける異物検査②

ペストマネジメント

異物混入がおこると、「この混入事故は工場外で起こった」という前提から調査を始め、工場内で起こっていない証拠をさがす人がいます。
虫が混入した時に「種類を調べて欲しい。工場のある場所に生息していない虫だと良いけど」と言う人がいます。

まず、虫を調べて、種名(種類)まで分かることは、一部の虫を除いて希です。
「特別な虫であってほしい」という気持ちは分かりますが、日本国内だけで約3万種類の虫が確認されています。
なかには判別が難しい種類や、見分けるのに顕微鏡が必要な種類、見分け方の資料がない種類も多々います。
さらに、混入した虫は、体の一部が欠損したり、つぶれたりしています。体の一部だけの場合もあります。
そうなると、日頃から、“鬼のように”昆虫を見慣れていたとしても、「この辺の仲間」としかわかりません。
まして「工場がある地域周辺には生息しない」とかは、まず分かりません。

「混入事故」がおこった時は大変ですが、冷静になって、たんたんと事実を積み重ね、どこでどのようにして、混入がおこったのかを追求することです。
「うちの工場のせいだ」とか、「うちの工場のはずがない」とか思い込むことは好ましくありません。
とにかく、冷静になって、理論的に対処することです。

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