第35話 本質を考える④ 真心③
マネジメントのヒント
今話は、安倍元総理の真心です。
安倍元総理は、2013年、戦後総理大臣としてはじめて、硫黄島を慰霊のために訪問されました。
硫黄島では、1945年2月19日~3月26日で激しい戦闘が繰り広げられました。
硫黄島が落ちれば、硫黄島を拠点として本土空襲が始まります。
故郷への空襲を1日でも遅らせるため、大切な人達の命を1日でも長らえるため、食料・水もつきた中、玉砕せずに徹底抗戦し、約21,000名中19,900名が戦死/行方不明となりました。
硫黄島の飛行場の滑走路には、未だに日本兵のお骨が眠っています。
その滑走路に立った時、安倍元総理は、突然ひざまずかれて手を合わされたそうです。
安倍元総理の真心を考えた時、もう一つ忘れていけないことがあります。
それは、北朝鮮拉致問題への取り組みです。
安倍元総理が、有本恵子さんのご両親の訴えを受け、拉致問題解決に取り組み始めたのは90年代初め、まだ議員秘書の頃だそうです。
97年に家族会・救う会が運動を始めたとき、共に立ち上がった国会議員は少数で、自民党内から白い目で見られ、出世も遅くなったそうです。
※ちなみに、その時一緒に立ち上がった一人が、2009年急遽した中川昭一議員です。
そのような逆風の中、安倍元総理は家族会に寄り添い続けました。
家族会のホームページを見ると、安倍元総理が亡くなられたことに「殉職」という言葉を使い声明を出しています。
マスコミではあまり語られることのない、北朝鮮への制裁の効果について言及もされています。
安倍元総理は、自分が正しいと思うことを、一筋におこなってきた方です。
帰らぬ人や弱い立場の人に寄り添ってこられました。
真心は、その人のことを想い、その人への気持ちにより添う心です。
言葉としては、使われますが、真心で人に接することができる人が、どのくらいいるのでしょうか?
多くの人に真心で接することができるようになりたいと思います。
そして、同じ職場で働く人にも、真心で接して、皆が幸せに働けるようにできたら良いと思います。