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衛生管理コラム

第49話 人を尊ぶ心

マネジメントのヒント

人を信じるには、「人は信じられる」という確信が必要です。
それには、日本人の良さを日頃から感じることが大切と思います。
これから数話に渡って、日本人の良さを考えたいと思います。

東日本大震災では、津波によって多くの人の命が奪われました。
自衛隊の方々が、津波の犠牲者を探していた時の話です。

自衛隊の方々は、素手で遺体を泥やがれきの中から運び出していました。
素手では怪我しますし、傷口から菌が入り、破傷風になる可能性もあります。
取材した方が、司令官に尋ねました「なぜ手袋をつけさせないのですか」

司令官の答えは、予想だにしないものでした。
「命令しても無駄です。皆、同胞の亡骸を痛んで、自ら、素手で作業しているのです」
思わず、目頭が熱くなったのを覚えています。
自衛隊の方々は、普通の人より、国・同胞への思いが強いというのもあるでしょう。
しかし、亡くなった方の無念を思うと、軍手では作業できない。
この「人を尊ぶ心」は、日本人らしいと思います。

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