第3話 リーダーを悩ませる3つの思い込み
よりよい組織作りのために
本コラムは、よりよい組織作りのヒントを目指しています。
第2話では、リーダーの大切さと、リーダー自らが、良いリーダーになる覚悟をもつことが大切とお話しました。
第3話では、よりよい組織構築を目指す上で、リーダーを悩ませる3つの思い込みについてお話します。
それは、次の3つです。
思い込み①「従事者はやる気がある」
思い込み②「人は考えてうごく」
思い込み③「言葉は通じる」
それぞれに見ていきます。
思い込み①「従事者はやる気がある」
「従事者はやるきがある」は思い込み=「従事者はやる気がない」ということではありません。
リーダーが望むほど、誰もがやる気を示すわけではないということです。
リーダーは、このことを認識しておかないと、従事者に過度な期待をもってしまいます。
思い込み②「人は考えてうごく」
リーダーは、「そこまで言わなくても分かるだろう」と思ってしまうかも知れません。
しかし、人は、自分が興味を持ったこと以外、思った以上に考えて行動しないものです。
このことを意識するリーダーは少ないと思います。
「人は考えてうごく」と思い込んで指示を出すのと、「人は思った以上に考えない」と知って指示を出すのでは、大きな違いがあります。
思い込み③「言葉は通じる」
口にした言葉が、そのまま相手の耳に入るとは限りません。
話した言葉(言語情報)が、100%伝わると考えてしまいがちです。
しかし、話す内容による影響(言語情報)は、全体の7%だけで、聴覚情報/視覚情報が残り93%といわれています。
さらに、組織内のコミュニケーションでは、日頃の人間関係も大きく関わって来ます。
「従事者に(言葉で)言う」 から 「従事者に(伝えたいことを)伝えきる」 くらいの姿勢が大切です。
次話から、この3つの思い込みについて、掘り下げたいと思います。