TOP
衛生管理コラム

第12話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントとは⑥ 対策の優先度について その1

ペストマネジメント

HACCP/FSMS対応ペストマネージメントでは、現場で、製造ラインの危険箇所と、問題箇所(その重要度)を確認します。
問題箇所の重要度は、問題の深刻さと、製造ラインとの位置関係で判断します。

問題の重要度が高くなるにしたがって、虫の異物混入が起こる率は高くなります。
そのため、問題の重要度が高い方から対策をおこなえば、効率的に虫の混入を減らすことができます。

しかし、対策をおこなうためには、費用が要ります。
重要度が高くても、対策にかかる費用が高ければ、後回しにせざるを得ないかも知れません。
また重要度が低く下も、すぐできる対策ならば、すぐにおこなうことが望まれます。
そこで対策優先度という考え方がうまれます。

対策優先度は、問題の重要度(大変さ)と、対策のおこないやすさで決まります。

【まとめ】
施設の問題箇所:虫の問題が起こるところ(つまり虫が侵入/発生するところ)
問題箇所の重要度=問題の深刻度×製造ラインの危険箇所との距離
※製造ラインの危険箇所:異物混入の起こる可能性のあるところ
対策の優先度=問題の重要度×対策のおこないやすさ

第13話では、対策の優先度について考察します。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き