第21話 思い込みのまとめ
よりよい組織作りのために
第2話から第21話まで、5つの思い込みについて、お話しました。
人は、思うように、ことが運ばないと、つい人のせいにしてしまいたくなります。
しかし、人を変えることはできず、自分から変わって、従事者を含む、周りの環境を変えていかなければなりません。
自分が変わるためには、周りを客観的に見ることが必要です。
そのためには、3つの思い込みを知り、乗り越え、従事者とよい関係を築かなければなりません。
3つの思い込みとは、次の3つです。
「従事者はやる気がある」:従事者が始めからやる気を示すのは希です。やる気が持てるように接しないといけません。
「人は考えて動く」:人は考えて行動することは希です。依頼する時、大切なことや、注意することは、始めから伝え、意識して行動するように、うながしましょう。
「言葉は通じる」:言葉は基本通じないものです。仕事を依頼する時は、自分が話したことでなく、相手に伝わったことが全てと覚悟して、伝えきってください。
日頃から、相手がこちらの話に耳を傾ける、人間関係を作ることも大切です。
これらの思い込みを知り、乗り越えることは大変です。
しかし、この3つの思い込みを捨てることで、人のせいにすることなく、自ら変われるようになります。
従事者との人間関係ができてきて、その環が広がっていくと、組織はどんどんよい方向に向かいます。
人の能力は意識に左右されます。
「人の能力には限界がある」という思い込みを捨て、「自分はやれる」/「できない試練は来ない」と信じて頑張ってください。
組織を変えていくことは大変と感じるかも知れません。
しかし、日本人は、和を大切にし、相手を思いやることができます。どんな時も秩序をもった行動ができます。仕事や商品に工夫を凝らし、よりよいものを作れます。
「欧米は日本より優れる」は思い込みで、「日本人らしさ」を信じていけば、よい組織作りがおこなえます。
自分自身の能力と、日本人の底力を信じることができれば、よりよい組織作りができます。