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衛生管理コラム

第23話 謙虚さと自信①

よりよい組織作りのために

5つの思い込みの最後に、大切な話をします。
「人の能力には限界がある」という思い込みを捨て、「自分はやれる」/「できない試練は来ない」と信じて頑張ってください。
とお話しました。
そうすると、自信過剰になってしまう人がいます。
その人は、努力を続け、仕事も頑張っているのでしょうが、自信過剰では、受け取れるものが非常に少なくなってしまいます。

自信過剰だと、なぜ、受け取るものが少なくなるのでしょうか?
主なものは次の2点です。
1)過剰な自信が目立つと、サポート(アドバイスや紹介、時には技術指導など)をくれる人が減ってしまう。
①周りにいる人が、(気持ち的に)去って行くため、サポートしてくれる人の数自体が減っていってしまいます。
②人脈をもっている人は、人脈を大切にします。紹介して、失礼に当たる人には、大切な人を紹介してくれません。
③人は、微妙な相手の心をも感じます。自分を下に見ている人に、気持ちよく力を貸す人はいません。

2)自分のフィイルターを通して、アドバイスを聞くので、真意が伝わらない。
①言葉を受け取る側の心のあり方によって、同じ言葉を聴いても、受け取れる量もしくは質は変わります。
一度、無の心で全てを聴いて、話者の思考全体を、頭の中に展開できたら、相手のアドバイスは濃密に、身につきます。
しかし、相手のアドバイスを「聞いてあげよう」とか、「この人の考え違うんだよな」とか、思いながら聞いたら、相手が伝えたいことの半分、いえ10分の1も伝わらないこともあります。

話は矛盾するかも知れませんが、人の「現在の」能力には限界があります。
仕事を成し遂げるために、新しい知識を身につけなければいけなかったり、他の人の力を借りなければいけなかったりします。
自信過剰でいると、周りのサポートが得られず、能力を伸ばすのが大変であったり、人の力を借りれなかったりします。
それでは、限界無く伸びることはできません。

謙虚さを身につけることも大切です。
自信過剰の人は、「謙虚さを身につける」と言われて、「そんなことできるか」と思うかも知れません。
或いは言われ続けていて、「またか」と思い、耳をかす気にならないかも知れません。

しかし、謙虚さは、真実の姿を見つめることで、身につきます。
謙虚さだけでなく、揺らがない本当の自信も身につきます。

次回は、真実の姿を見つめることについて、お話したいと思います。

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