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衛生管理コラム

第28話 対策は仕組みで考える~害虫管理の仕組み~

よりよい組織作りのために

先週に引き続き、仕組み作りを考えます。
仕組みとは、(ある事柄に対して)全ての対策を網羅し、組み立てたものです。

食品工場における、虫の異物混入防止の仕組みは、概ね下記の通りです。
敷地内発生抑制、外部侵入防止/内部発生抑制、工場内移動阻止、早期捕獲、検品による発見です。
これらの対策を、原料搬入・保管・製造から製品出荷まで、おこないます。

製造工程分析をおこない、現場で、製造ライン危険箇所と、施設内問題箇所を確認します。
施設内問題箇所に、侵入防止・内部発生抑制対策をおこないます。
侵入防止できなかった虫、発生させてしまった虫は、製造ライン危険箇所に近づける前に、移動を阻止し、早期捕獲するようにします。
それでも、製品に混入させてしまったことを考え、検品で発見できるようにします。
そして、ライトトラップや粘着トラップ、フェロモントラップを、正しく付け、モニタリングします。

仕組みで考えると以上のようになります。

虫の異物混入は、起きてしまうと大問題になりますが、なかなか仕組みとして考えられていません。
前室にライトトラップを付けて終わり、清掃マニュアルを作って終わり、バラバラに対策をしています。
そのため、「うちの工場の防虫管理は~です」と、説明できる工場はほとんどありません。

害虫管理は、仕組み作りをすることで、もっと効果が上がります。
もう一度、害虫管理の仕組み作りについて、考えていただきたいと思います。

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