TOP
衛生管理コラム

第41話 HACCP/FSMS対応ペストマネージメントの従事者教育①

ペストマネジメント

食品安全管理では、従事者の協力/やる気が欠かせません。
「気づかせて、意識を高める」ことが大切です。
それには、「ありきたりの教育」ではなく、従事者に「作業を、自分のことと受け止めてもらう」ような教育にしないといけません。
第41話と第42話では、従事者教育で大切なことをお話しします。

①「勉強会は重要」と従事者に意識づけます。
モニタリング報告会について述べました(第32話)ように、工場全体で「勉強会は大切」という態度をとることが必要です。
決められた時間に、出席者が全て集まり、真剣に聴くことが大切です。
上の人がどうでも良いという態度を取れば、その雰囲気は、まちがいなく従事者に伝染します。
リーダーは、まず上の人への意識づけをおこなわないといけません。

②目的と求める結果を明確にします。
「おこなうことが決められているからおこなう」でなく、「勉強会の目的」と「勉強会によって従事者に何を分かって欲しいのか」を、意識しておこなうことが大切です。
目的は、従事者に「虫混入が起こらないように、日々の作業の中で何に気をつけるか」を分かってもらうことです。
求める結果は、「従事者が、作業ルールの重要性を知り、しっかり守るようになること。注意して作業するようになること」です。

③勉強会の前に、講師と充分に打ち合わせます。
勉強の前に、講師と「勉強会の目的と求める結果」について、打ち合わせます。
事前に打ち合わせることによって、講師に真剣度が伝わります。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き