TOP
衛生管理コラム

第47話 仕組みの作り込みも、仕事の絞り込みも、「仕組みを作ろうとしている仕事の本質」を理解することが大切

よりよい組織作りのために

仕事の仕組みは、その仕事の本質を知ることが基本です。
「その仕事の本質」とは、仕組みを作ろうとしている仕事(作業)の本質のことです。
※仕事の本質、第42話でお話した「仕事は足し算でなく、かけ算」とは異なります。

例えば、前室による防虫対策の本質とは、「シャッターやドアを二重にして、同時に開けないようにして、前室内で虫を減らし、製造室に入れないこと」です。
例えば、手洗いの本質とは、「石けんで手の汚れを全て落として、消毒液で全て殺菌(除菌)すること」です。
その本質のために、必要なことを抜けなくおこなうのが仕組みです。

仕組み作りとは、その仕事の本質を理解して、実行する(成し遂げる)ことです。
仕組みを作り込むとは、本質を成し遂げるために、完璧に近い仕組みを作ることです。
最小限の仕組みとは、本質を成し遂げるために、絶対に必要なことだけおこなうことです。

最小限の仕組みは、本質を知らないと、絶対に必要なことを、取りこぼすことになりかねません。
仕組みの作り込みは、いろいろプラスされるのだから、本質を考えなくても大丈夫と思うかも知れません。
しかしそれは違います。
本質を知らないと無駄が出てきて、まとまりがなくなります。
要は、仕組みを最小限にするにしても、作り込むにしても、その作業の本質を理解していないとできません。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き