第55話 HACCP/FSMS対応ペストマネジメントは、なぜ望まれるか。
ペストマネジメント
HACCP/FSMS対応ペストマネジメントは、なぜ望まれるか?
それは、害虫管理を食品安全管理の中に含め、大きな仕組みとしてまとめるためです。
大きな仕組みとしてまとめることによって、担当する皆様の労力を減らすだけでなく、効果をより高めることができます。
HACCPが義務化された時、工場長や品質管理担当の方は、「仕事が増えた」と思ったかも知れません。
しかし、HACCPは、食品を安全に製造する仕組みを作るためのツールです。
仕組みを作るまでは大変ですが、一度仕組みを作ってしまうと、運用はやりやすくなります。
HACCP/FSMSの優れた点は、製造現場に出て、製造現場を全体的にとらえ、効果的な仕組みを作ることの大切さと、その手順を示した点でした。
その仕組みと同じ手順で、害虫管理の仕組みを作るのが、HACCP/FSMS対応ペストマネジメントです。
製造現場を全体的にとらえ、製造ラインを中心に問題を洗い出し、優先度をつけ、害虫管理全体をえがき、文章化します。
HACCP/FSMSの考え方/手順で仕組みを作るので、害虫管理も、その他食品安全管理と一緒に、一元管理できます。
前に述べましたように、他の一般的衛生管理とリンクさせることもできます。
食品安全管理と、害虫管理を別々におこなうより、害虫管理が分かりやすくなり、効果的になります。
効果的とは、より短い時間で、より虫を減らせる管理ができることです。
皆様の仕事は、害虫管理だけではありません。むしろ、害虫管理は、業務のほんの一部です。
害虫管理に、そんなに時間をかけられないはずです。
HACCP/FSMS対応ペストマネジメントによって、害虫管理と、食品安全管理を一元管理することによって、業務がおこないやすくなるはずです。