TOP
衛生管理コラム

第3話 破綻した文章力についての不思議な話

マネジメントのヒント

読解力と同じくらい大切なものに文章力があります。
これは、昔いた外資系で聞いた話です。
その会社では、報告書は全て英語でした。

入社して英語に慣れない内は、秘書にチェックしてもらうのが常でした。
入社して間もないAさんが持ってくる英語は、いつも無茶苦茶だったそうです。
Aさんの秘書は、はじめ2~3回直したのですが、どうも意味が分からなかったそうです。

それで、「Aさん、一度、英語にする前の文章見せてもらえますか」と訊いたそうです。
Aさんは「そうだね、英語苦手なので、一度最初から英訳してもらおう」と、日本語で書かれた報告書を持ってきました。
「ありがとうございます」笑顔で受け取ったAさんの秘書は、その日本語を見て顔が引きつったそうです。
書いてある日本語自体が理解できなかったそうです。
Aさんは、英語ができなかったのでなく、文章力自体がなかったのです。

外資系に呼ばれるぐらいなので、Aさんも仕事はできます。
読解力や、集中力、持続力、理解力、思考力はあると思います。
文章力だけがなかったものと思われます。
読解力と文章力は対のように思いますが、例外もあるのですね。
とても不思議な話です。

最新の衛生管理コラム 6件

マネジメントのヒント
第58話 戻れない時にとらわれず・・・ 前回まで、「人の一生は短い。後悔はせんように」 「今の仕事をやりつくそう」というお話をしました。 大学時代は、研究者として、大学に残るのが夢でした。 「目標」でなく「夢」という当たり…続き
マネジメントのヒント
第57話 行き詰まった時に思い出したい言葉③ 補える(おぎなえる)関係 TVアニメで「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」と言っていました。 主人公の駄目大学生が、理想の彼女と知り合い、好きになり、やがて結ばれていく内容で、 …続き
マネジメントのヒント
第56話 行き詰まった時に思い出したい言葉② 同じくNHK連続ドラマ小説の一場面。 植物学雑誌創刊に向けて、主人公の万太郎の部屋に友人が集まり、 論文を書こうとしても、筆が進まず、うだうだやっている学生をよそに、 万太郎は植物のスケ…続き
マネジメントのヒント
第55話 行き詰まった時に思い出したい言葉① 先日、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、印象に残るシーンがありました。 それは、主人公の万太郎が、植物学を追究するか迷っていた時、 「ジョン万次郎」こと中濱万次郎が、自身の経験を…続き
ペストマネジメント
第103話 人は理解しないと動けない 前話で食品衛生7Sについてお話ししました。 食品安全ネットワークによって、はじめて分かりやすく解釈され、提唱さたた食品衛生7S それまでは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)と、ただ5つ…続き
ペストマネジメント
第102話 食品衛生7Sを考える② 食品衛生においては、清潔な環境が最終的な目的になります。 その清潔を、実現するための行程を表しものが、食品衛生7Sです。 整理で、製造現場から不必要なものを取り除きます。 整頓で、残…続き