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衛生管理コラム

第4話 読書を通じて、「深く考えていなかったこと」に気づく

マネジメントのヒント

先日、読書をしていて気づいたことがあります。
急いで読んだ本を後で読み返すと、内容の半分も覚えていないのです。

実用書などを読んだ場合、知識が身につかないのも問題です。
しかし、小説の読みが浅く、主人公を始めとした、登場者の気持ちへの理解が薄いのも寂しいものです。
読み直してみて、「こんな気持ちだったのか」とか、「この言葉は辛いな」とか、改めて感じることが多いです。

もちろん、再度読んだからといって、作者の伝えたかったことを、全てつかんだとは決して言えませんが。
心に余裕を持って、ゆっくり読まないと、深く読めません。
この言葉は、どのような意味を持つのだろうと、意識しないと、脳は読み取ろうとしません。
意識しないと、脳は、深く考えてはくれません。

人の気持ちも同じです。
その人のことを大切に思い、「どのような気持ちなのか、何を伝えたいのか」を意識しないと、深く知ることが出来ません。

本は読み返すことができます。
もっと深く知ろうと、読み返すまで、変わらないままでいてくれます。

しかし、人は、会えなくなってしまうこともあります。
ちょっとした、心のすれ違いで、遠い人になってしまうこともあります。

まさに、人と過ごす時間は、一期一会です。
本も人も、意識して接する、このことが大切です。

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