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衛生管理コラム

第68話 HACCP/FSMS対応ペストマネジメントにおける異物検査④ 

ペストマネジメント

今までに、実際に起こった、異物混入の中で、印象に残ったものをお話します。
といっても、もう30年以上も前の話です。

持ち込まれたものは、インスタントラーメンでした。
カップ麺でなく、袋麺でした。製造後半年くらいの商品でした。
混入していたのは、ヒメマルカツオブシムシの幼虫1匹でした。
送られて来たのは、混入異物(ヒメマルカツオブシムシ幼虫)、製品(袋と麺)でした。

入っていたヒメマルカツオブシムシ幼虫の写真を撮り、袋を観察。
よく見ると、一箇所小さな穴が開いていました。
ちょうど、見つかった虫が入りそうな穴でした。

顕微鏡で観察すると、穴は、外から中に向かって開けられていました。
※虫が齧って開けた穴は、片側だけに削った跡があったり、片側だけが広く開けられていたりします。
袋の中から外に向かって開けられた穴、袋の内側に削った跡は見られませんでした。
袋の中には、わずかな糞が観察されました。
上記結果から、混入時期は、包装後(袋を閉じてから)と推定されました。

混入状況から、混入時期が推定された分かりやすい例です。

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