衛生管理コラム
第79話 HACCP/FSMS対応ペストマネジメントにおける工場チェック⑥ 外周①
ペストマネジメント
工場の防虫対策では、工場内に重点が置かれ、外周がおろそかになることがあります。
しかし、実際にモニタリングしていると、想像以上に外周から虫が発生していることが分かります。
外周が管理できているかどうかは、防虫対策ができているかどうかの指針になります。
外周の雨水溝から、よく虫が発生します。
特に汚れた雨水溝からは、工場内で発生するコバエ類が発生します。
少しでも湿っていればチョウバエ類が発生します。たまった土からはクロバネキノコバエ類が、その他の汚れがあれば、ノミバエ類やハヤトビバエ類、ショウジョウバエ類などが発生します。
食品工場だけモニタリングしている頃は、それらのコバエ類は、工場内発生としていました。
しかし、内部で発生しないはずの倉庫で、これらのコバエ類が多数捕獲され、外周の雨水溝を掃除した結果、これらのコバエ類がほとんど捕まらなくなりました。
それから、「内部発生コバエ類」は「局所的発生コバエ類」と分類し、「内部からの発生」だけでなく「外部からの侵入」も疑うようになりました。
外周管理ができているかどうか、このことも防虫対策がしっかりできているかどうかの、チェックポイントになります。
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