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衛生管理コラム

第25話 本質の考え方④ HACCP/FSMSを例として

マネジメントのヒント

本質の考え方の3つめの例として、HACCP/FSMSのお話しをします。
HACCPによる衛生管理は、各原料の受入から製造、製品の出荷までのすべての工程において、食中毒などの健康被害を引き起こす可能性のある危害要因(ハザード)を科学的根拠に基づき管理する方法です。

コラム「工場のペストマネジメント」で、HACCP/FSMSの優れた点として、製造現場に出て、製造現場を全体的にとらえ、効果的な仕組みを作ることの大切さと、その手順を示したこととお伝えしました。

私は、CCPでの管理も大切ですが、CCPを決めるまでの手順、一般的衛生管理をチェックし管理の仕組みを作ることも大切と考えます。
特に、食品安全で効果的な仕組みを作る過程で、いろいろ気づくこと、調べて知識がつくこと、共同作業でチーム力がつくことを考えると、この仕組み作りも、HACCP/FSMSの本質のように思います。

HACCP/FSMSの本質を考えた時、例えHACCPが義務化されても、自ら現場に立つことなく、見本のチェックシートを写しただけ、他のマニュアルや手順書を写しただけでは、食品事故は減らず、HACCP の効果が疑問視されるのではないかと思います。

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