前回まで、「後悔しないように、今の仕事をやりつくす」というお話をしました。戻れない時にとらわれず、今の仕事に没頭することこそが、きっと大切なのだと思います。食品安全管理に携わる皆様、マネジメントに悩んでも、これが「現在の自分の道」と思って頑張っていただきたいと思います。
「人は補ない(おぎない)あって生きていくもの」です。いくら仕事ができても、独りでは職場を回していけません。仕事ができなくても、あなたの話に耳を傾ける人は、周りの人との関係を円滑にしてくれる人かも知れません。考えると受け入れられる人の幅が広がるかも知れません。
リーダーの方は大変な毎日だと思いますが、やりがいのある仕事に就ける人は少ないです。力みすぎはよくないですが、今の仕事をやりつくせたら幸せだと思います。
やりたいことに挑戦することは素敵ですが、やりたいことが見つからない場合もあり、今の仕事を悔いなくするために、行き詰まった時に思い出す言葉を紹介していきます。
食品衛生7Sを例にとって、伝えたいことを分かりやすく伝える、納得できるように伝える大切さを説明しました。
食品衛生7Sは、食品安全ネットワークによって提唱された、清潔な環境の実現を最終的な目的に、その清潔を、実現するための行程を表しものです。
一般的衛生管理をおこないやすい環境を整えることは大切ですが、HACCPが義務化されても、FSMSを取得しても、食品衛生7Sが分からない工場があります。一般的衛生管理プログラムの大切さが理解されず、認証の形だけ整っていく、良くない状況があります。
竹田恒泰氏が、反日教育に犯されない歴史教科書を、6年かけて検定合格させました。日本の歴史を感じると、今の日本人らしさにうなずけます。多くの情報が取れる時代、テレビや新聞の報道に流されず、いろいろな情報に触れ、検証する癖をつければ、きっと自信を取り戻し、本当の力を発揮できるようなるはずです。
日本人にはアイデンティティがないといわれますが、災害時でも、日本人は秩序を保ち、助け合い、世界から絶賛されます。この日本人らしさこそが、アイデンティティであり、日本人の「力の発揮の仕方」と思います。
先週の続きです。日本人は先祖を敬い、心のよりどころとしてきました。よって、会社の商品の大切さ、会社の先輩が商品を大切に思って来たことを、作業従事者に伝えることができたら、作業従事者は、会社の商品を大切に思い、衛生管理のルールも守るようになる可能性があります。